実業家として大きな業績をあげている方は、分野を問わず成功しているケースが多いと思います。このブログで取り上げさせていただいた株式会社エイチ・アイ・エスの澤田秀雄氏は本業の旅行業界だけでなく、長崎県にあるテーマパーク『ハウステンボス』でも実績を出しています。他には、京セラ株式会社の創業者である稲盛和夫氏も業界を問わず、成功を収められている方です。京セラでの実績はもちろん、通信事業であるKDDI株式会社でも業績をあげています。晩年には、航空業界の日本航空株式会社(JAL)の立て直しも実現されています。
起業する、経営することには業界・分野を問わない原理原則があるのでしょうか。
今回はその原理原則を学ぶために、多事業で成功を収められた経営のプロフェッショナルである原田泳幸氏について調べたことを紹介させていただきます。
原田泳幸氏の経歴
原田泳幸氏は、1948年に長崎県の佐世保市で生まれました。そして、1978年に東海大学工学部通信工学科へ入学します。
卒業後は、日本NCR株式会社に入社します。日本NCR株式会社は、2020年で創立100周年を迎えた伝統ある会社で世界で初めてキャッシュレジスターを世に提供しました。
その後、株式会社日本HPなどを経て、1997年にアップルコンピュータ―株式会社の代表取締役社長に就任します。アップルコンピュータ株式会社での実績を買われて、2004年に日本マクドナルドホールディングス株式会社の代表取締役会長兼社長兼CEOになります。日本マクドナルドホールディングス株式会社で業績を回復させたため、2013年にはソニー株式会社、2014年には株式会社ベネッセホールディングスの社外取締役に就任します。日本マクドナルドホールディングス株式会社を退社した後は、社外取締役をつとめていた株式会社ベネッセホールディングスの代表取締役会長兼社長になりました。2019年には、タピオカを取り扱う株式会社ゴンチャジャパン代表取締役兼社長兼会長兼CEOに就任しました。
2022年現在は、株式会社原田泳幸事務所の代表取締役となっています。
やること、勝てるところに資源を絞る!
原田泳幸氏が日本マクドナルドホールディングス株式会社に就任した2004年は、2000年から3年連続で売上高、営業利益が共に下がり続けていた時期でした。原田泳幸氏が就任した2004年からは業績が回復します。2004年は、QSCの徹底をしました。QSCは、クオリティ・サービス・クリーンネスの略です。外食産業の基本であるQSCに一点集中しました。資金、時間、人材に制限があるときはやることとやらないことの選択が大事だとも語っています。
私も成果につながる大事な作業に注力して、今よりも仕事で結果を出します。