
2025年の「ビジネス書グランプリ」で部門賞1位、総合グランプリ2位に選ばれた話題の一冊『となりの億万長者が17時になったらやっていること』。著者は、10代で起業し、現在は実業家・映画プロデューサー・投資家として多方面で活躍する嶋村吉洋氏です。
その嶋村氏のインタビュー記事が、以下のYahoo!ニュースにて公開され話題を呼んでいます。
👉 「17時から何してる?」“となりの億万長者”は、定時後に人生を変える
本記事では、そのインタビュー内容と著書の要点をもとに、嶋村氏の考え方、人生哲学、そして筆者自身の感じたことや学びを交えながら、“人生を変える時間の使い方”について深掘りしていきます。
「自分の時間」は17時から始まる──人生を動かすのは会社の外
嶋村氏が語るのは、会社員の時間の限界です。定時までは「誰かのために働く時間」。だからこそ、17時以降の“自分の時間”をどう使うかが、人生を左右するというのです。この言葉には、社会人として共感しかありません。私も仕事で時間に追われていると「自分の人生って何だろう」と感じる瞬間がありました。しかし、嶋村氏のように定時後を「人生を変えるチャンスタイム」と考えれば、視界は一気に開けます。SNSでの交流も立派な「出会い」。自分の“常識”を揺さぶってくれる人と関わることで、人生の選択肢が一つ、また一つと増えていくのです。
「子犬のように振る舞う」──人間関係を動かす可愛げの力
人間関係に悩む多くの人にとって、嶋村氏の「子犬戦略」は目からウロコです。できないことを「できません」と素直に伝える姿勢は、人に信頼される最もシンプルな方法です。さらに印象的だったのは、「環境(場)を変えてしまう」という発想。普通はスキルや言葉を磨こうとしますが、それよりも空気そのものを変えてしまう方が早いというのは、まさに映画プロデューサーらしい視点。私自身も、気まずい空気のまま耐えることが多かったのですが、「自分から壊していいんだ」と思うだけで心が軽くなりました。ちょっとした工夫と演出で、人間関係は変えられるのです。
トイレ掃除が人生を変える?──行動が謙虚さを生む
「福の神はトイレに宿る」という逸話を信じ、嶋村氏は毎日トイレを手で掃除するそうです。これは単なる迷信ではなく、「ひざまずいて手で汚れを取る」という行動が、自然と謙虚な心を生み出すという考えから来ています。そして、ここでも登場するのが「意思決定の残高」という視点。朝からどうでもいい選択にエネルギーを使ってしまうと、大事な局面で判断力が鈍る。だからこそ、身の回りをシンプルに、不要なモノや人間関係を減らすことで、本当に必要なところに集中できるようにする。私も日々選択疲れを感じていた一人として、この考え方には深く納得しました。今日から「一日一捨て運動」、始めてみようと思います。
血縁より価値観──本当に繋がるべき人とは誰か
嶋村氏の過去は、決して順風満帆なものではありません。家庭内暴力、ネグレクト、借金、そして高校中退。そこから這い上がり、今の成功を掴んだ背景には、**「血縁ではなく、価値観で繋がる仲間を持つ」**という信念がありました。家族という名の“縛り”に苦しむ人も多い今の日本において、「自分の責任で、自分の価値観に基づいて関係を選ぶべきだ」というメッセージはとても勇気をくれます。筆者もまた、家族や親戚の言葉に振り回されて悩むことがありますが、「この人たちは責任を取ってくれるか?」と問いかけることで、自分の軸を持てそうです。
最後に
嶋村吉洋さんの言葉には、どれも“等身大の哲学”が詰まっています。特別な才能も、恵まれた生まれもいらない。ただ、自分の時間を意識し、自分にとって心地よい人間関係を選び、余計なものを手放していく。たったそれだけで、人生は大きく変わっていくのだと気づかされました。「誰かに決められた人生」から抜け出し、「自分で選んだ人生」を歩むために。まずは、今日17時以降の1時間を、いつもと違う使い方をしてみませんか?その一歩が、未来を変える扉を開いてくれるかもしれません。