外でカレーを食べるとき、候補に上がりやすい店のひとつは「CoCo壱番屋」ではないでしょうか。わたしも昼食や仕事終わりの夕飯にとてもお世話になっているお店です。
CoCo壱番屋(以後、「ココイチ」と表記します)はカレーソースや辛さ、トッピングを選び自分好みのカレーにできるなど、子どもから大人まで日本中で愛されているチェーン店です。「ココイチ」の創始者である宗次徳二氏は日本の家庭料理であるカレーを新しい外食文化として定着させ、約20年で世界に拡がるカレーチェーンとして発展させました。今回はそんな宗次徳二氏の成功の秘訣について紹介していきます。
宗次徳二が大切にしていたこと
宗次氏が自分の原点は、「目の前にいる人に喜んでもらいたい」という気持ちであったとしています。
もともと孤児院に育ち、養父に引き取られてからも極貧生活であったという宗次氏ですが、下記のように話しています。
「養父に連れられてパチンコ店にいったとき、彼が床に落ちたタバコの吸い殻をキセルに詰めてうまそうに吸うのを見ました。以来、暇を見つけてはパチンコ店に行き、大人たちの足元をかき分け、シケモクを集めた。日雇いから帰った養父がそれを嬉しそうに吸うんです。自分がカレー屋を始めて抱いた、『目の前にいらっしゃるお客様に喜んでいただきたい』という気持ちの原点は、養父がシケモクを喜んでくれたことにあります」
(引用:現代ビジネスHP「孤児院で育ち、極貧から220億円の資産家に『ココイチ創業者』を直撃!」)
1代で世界へ拡がるカレーチェーン店を創り上げた宗次氏ですが、原点は「相手を喜ばせたい」という純粋な思いであったことがわかるエピソードです。
「人柄」で仕事をするとは
そんな宗次氏は、親しみを込めて「変人」と呼ばれています。その理由は今まで苦労して作った資産を「どう返していくか?」ということばかり考えているからとのことです。
音楽家を目指す人への支援や小中学校への楽器の寄付、ホールの建設など、音楽を通した社会貢献をおこない、さらには自ら朝4時に起きてホール周辺の掃除をする、スタッフのまかないをつくるなど人に尽くす行動を重ねています。
220億円もの資産を作りながらも、常に自分の持っているものを「どう還元していくか?」という気持ちで行動する宗次氏。今までの実績を周りのおかげと考え、「どうしたら喜ばれるか?」を大事にする宗次氏だからこそ、その人柄を周りから愛され今の成果があるに違いありません。
【まとめ】
仕事を進めていくうえでもちろんスキルや業務を覚えていくことはもちろん大事ですが、それにもまして人柄も大事であるとを宗次氏の経験から感じます。
「相手に喜んでもらう」という視点とそれに伴った行動することで、より人から喜ばれる仕事をしていきましょう。
【参考URL】
宗次徳二公式サイト
http://www.munetsugu.jp/profile2.html
現代ビジネスHP「孤児院で育ち、極貧から220億円の資産家に『ココイチ創業者』を直撃!」
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/46365?page=3