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実業家の考え方

途上国から世界へ! 山口絵里子さんから学ぶ情熱をもって行動することの大切さ

「Motherhouse(マザーハウス)」というブランドをご存知でしょうか。
「途上国から世界に通用するブランドをつくる」をコンセプトにバングラディッシュやネパールを伝統工芸を用いたバッグやアクセサリーの生産・販売をしている会社です。創業から約10年で、国内外で30店舗以上を展開し、大変人気を集めています。
特に最近Motherhouseのバッグを持っているビジネスマンの方が増えているなぁと感じます。

このブランドの創業者が山口絵里子さん。
Motherhouseの立ち上げが評価され、様々な賞を受賞されており、2012年には内閣府から「世界で活躍し’日本’を発信する日本人」の1人に選ばれています。

たった1人のところからここまでのブランドに育ててきた山口さんですが、何があってもめげずに行動しつづける方だからこそ、今のMotherhouseがあると私は思います。
今回は、そんな山口絵里子さんについて、ご紹介します。

アジア最貧国に自ら飛び込み、途上国の現状を知る

学生時代、国際機関で開発援助に関わる仕事につきたいという夢を持っていた山口さんは、大学在外中に米州開発銀行でインターンにさんかしました。憧れの場で経験したのは、開発援助の現場にいながら、現地が見えないという現実。

「現場を知らなければ、貧困を解決することはできない。」

「アジア 最貧国」で検索しヒットしたバングラディッシュに飛び込みます。現地のすさまじい現状を体感し、この地で自分のできることをしようと、バングラディッシュに身を置くことを決断します。

バングラディッシュで出会ったジュートを自らの手でバッグに

バングラディッシュにあるもので、魅力的な商品を作り、輸出を促進し、現地の人たちの経済的自立を促進したい。そんな想いを抱えていた山口さんが出会ったのがジュートという素材です。

ジュートをもとに最高のバッグを作って日本に広めよう。

その思いを胸に、自分で書いたバッグのデザインとバイトで貯めたわずかなお金をもって、バッグ工場を周ります。しかし、何十件回っても全く相手にしてもらえず、だまされることもしばしば。何度も心が折れそうになりながら、帰国直前にパートナーを見つけます。
日本で認められる品質になるまで、何度も何度も試行錯誤を繰り返し、ようやく160個のバッグが出来上がりました。

160個のバッグを1人で完売 裏切りにもめげずに再スタート

160個のバッグを日本に持ち帰った山口さん。なんと自分1人で、160個のバッグを売り切ります。
ウェブサイトの立ち上げ、友達への紹介、飛び込み営業。すべてが手探りの中、できることはなんでもやり、2ヵ月で完売させました。2度目は650個を販売し、軌道に乗るかと思われました。
しかし、2007年政情不安によりデモが過激化し、全員に逃げられ、誰ひとりとして残っていなかったそうです。途方にくれながらも、ここで逃げたら何の意味もなさないと、再び1からスタートさせることを決意します。
その後、フルタイムで働ける現地スタッフを雇い、日本でも店舗をだし、現在のMotherhouseへと発展していきます。

スリなどのリスクがある中、単身で世界最貧国に乗り込み、人に騙されたり、逃げられたりしながらも、あきらめず動き続けた山口さん。
現地を知り、貧困を解決したい。素敵なバッグを世に広めたいという情熱がどんな時も山口さんを奮い立たせたのではないでしょうか。
何かを目指すときにちょっと上手くいかないからってすぐ諦めがちな私ですが、山口さんを見習ってきっと上手くいくと自分を信じて何度でもチャレンジしていこうと思います。

MotherhouseのURL