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実業家の考え方

実業家一家に生まれたサラブレッド、飯田 亮氏が教わった理念

出典: 日経XTECH

2021年夏に開催された東京オリンピックは大きな話題になりました。日本人選手の活躍はめざましく、金メダル27個、銀メダル14個、銅メダル17個で計58個のメダルを獲得しています。獲得数はアメリカ合衆国、中華人民共和国に続く第3位です。流行り病の影響で試合会場への入場規制はありますが、それでも1万人の人が会場を行き来します。テロの影響も考えると、不特定多数が出入りする場所のセキュリティを担保するのはたいへんだったと思います。そのような警備の業界で日本国内シェアのトップの座に君臨するのはセコム株式会社です。今回は、そのセコム株式会社を創業した飯田 亮氏を紹介します。

飯田亮氏はもちろん、共に事業家である兄弟は父親の教えを大事にしてきました。皆業界は違うので、それでも通用する基礎・基本は存在するのだと学びました。私も、基礎・基本を愚直に徹底してやっていきます。

飯田家は父子ともに実業家

飯田 亮氏は1933年に東京都で5人兄弟の末っ子として生まれます。父親の紋治郎氏は酒問屋の岡永商店を経営していました。岡永商店は、兄の博が継ぎました。この時に亮氏は独立することを考えたと語っています。後に長男の博氏は、日本名門酒会の会長を務めることになります。次男の保氏は、居酒屋チェーン「天狗」を運営するテンアライド株式会社を創業しています。テンアライド株式会社は1969年12月に設立され、今は従業員2353名売り上げが58億を超える企業に成長しました。三男の勧氏は、ディスカウントセンターとスーパーマーケットの経営を行うオーケー株式会社を1967年の6月に設立しています。2021年3月の決算報告では経常利益が314億円で、前年同月比から32%増です。

セコム株式会社について

五男の亮氏は、1962年7月7日に日本で初めて警備保障会社のセコム株式会社を設立します。2021年3月末のデータによると、従業員数は16,290人で売上高は3,943億円となっています。経常利益は893億円です。「SECOM」はセキュリティ・コミュニケーション という造語の略で、人と科学が協力してセキュリティを構築するという意味が込められています。

至誠天に通ず

なぜ飯田家の人々は異なる事業で、それぞれ成功することができたのでしょうか。飯田 博氏、保氏、亮氏の3人のインタビュー動画にて、父親からの教えを大事にしてきたと語っています。
「至誠天に通ず」
人を欺かず自分に正直になる、お客さまに対して誠心誠意関わることが大事だという教えだと解釈しています。私も自分の達成したい目標のため、お客さまのために誠実に仕事をしていきます。