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知識

意外としらない問題解決の手順書②~原因の追及編~

世の中のビジネスで必要とされている問題解決能力。
本記事では、全3回にわたり問題解決の手順について、ご紹介していきます。
第2回目は、『原因の追及編』です。

お仕事やビジネスをするうえで、少しでもお役立ちできればと思います。

また、参考文献として『問題解決:高田貴久、岩澤智之共著(英治出版)』を要約、引用しておりますので、詳しく知りたい方はぜひこちらの著書をご購読ください。

目次

  • 問題の深堀ができたら原因を探り下げる
  • 深堀するポイント
  • まとめ

問題の深堀ができたら原因を探り下げる

前回の記事で紹介した問題はどこにあるのか(WHERE)を明確にできたら、次のステップに進みます。

前回の記事はこちら↓↓↓
意外としらない問題解決の手順書①~問題の洗い出し編~ – 近い未来実業家を目指すひとにおくるブログ (jitsugyouka-journey.com)

問題が明確になったら、次は「なぜなぜ分析」を活用して、なぜ(WHY)を深堀していきます。
なぜなぜ分析は、その名の通り「なぜ」で疑問を感じた事象に対して、さらに「なぜ」で深堀していく分析方法です。

「飲食店の30代男性の売り上げが下がったのはなぜ?」→「客数が減ったから」
「客数が減ったのはなぜ?」→「再来店したいと思わせる仕掛けがないから」
「仕掛けがないのはなぜ?」→「具体的なアイデアがでないから」
「具体的なアイデアがでないのは、なぜ?」

という具合で、広く深く深堀していきます。

原因追究の流れは下記になります。

1、因果の構造図で、深く広く掘り下げる
2、因果を正しく考えられたか確認する
3、手を打つ場所を決める

です。

まずは、「因果の構成図」を使いながら深く広く原因を広げていきましょう。
そして因果が正しく考えられているか確認ができたら、掘り下げた原因のうち、どこに手を打つのかを決めていきます。

ここでのポイントは、深すぎても「解決不可能」な取り組みになってしまう場合や、浅すぎても「問題の解決につながらない」ことがあるので、どこに手を打つのかは重要になります。

深堀するポイント

深堀する流れは次の通りです。
まずは、「深く掘り下げ」、次に「見落としがないように広げ」、最後に「正しく掘り下げられたかどうかを確認する」という流れになります。

8つのポイントは、

①WHEREで絞り込んだ問題から掘り下げる
②「なぜ」を繰り返す
③論理の飛躍に気を付ける
④打ち止めになるまで掘り下げる
⑤もれなく幅広く可能性を考える
⑥事実で確認をする
⑦正しい日本語で掘り下げる
⑧「自分を主語」として掘り下げる

です。

それぞれに注意する点はありますが、いくつかご紹介します。

④の「打ち止めになるまで掘り下げる」を行っていると、どこまで原因を掘り下げればいいのか疑問が浮かんできますので、下記3つの場合になったら掘り下げを止めてください。

A それ以上どうしようもない場合
B たまたまやっていないだけの場合
C 悪循環してしまう場合

Aであれば、実行すれば問題ないし、Bであればやっていないのでこちらも実行すれば問題ないです。Cの場合は、手を打つことが難しいですが、悪循環を好循環に変えらるように、仕組みを考えられるとラッキーです。

また、⑧の「「自分を主語」として掘り下げる」は、原因を外に向けないことが重要になります。「売り上げが上がらない」を景気のせいにしてしまったりすると、改善の余地がなくなってしまいます。
自分が担当者で「どうにかしていくんだ」という前提が大切です。

まとめ

今回は3つのSTEPのうち2つめのご紹介でした。
WHRERで問題を突き止めた後、なぜなぜ分析(WHY)で深堀をしてきました。
このステップまでこれれば、解決策も見えてくるのではないでしょうか?

実際にご自身の問題もこの流れで考えてみてください。

参考URL: