世の中のビジネスで必要とされるものは、問題解決能力か相手の工数を減らしてあげることだと言われています。大概のビジネスモデルはどちらかを網羅しており、普段の会社の業務でもどちらかをできる方が必要とされる人材になるのではないでしょうか。
本記事では、全3回にわたり問題解決についてをご紹介していきます。
お仕事やビジネスをするうえで、少しでもお役立ちできればと思います。
また、参考文献として『問題解決:高田貴久、岩澤智之共著(英治出版)』を要約、引用しておりますので、詳しく知りたい方はぜひこちらの著書をご購読ください。
目次
- 問題解決の手段
- 問題解決は洗い出しからはじめる
- まとめ
問題解決の手順
ある日会社で唐突に「この案件の問題解決をしてください」」と言われても何からしたらよいか分からないという方は多いのではないでしょうか。
大体の方が思いつくのは、何が(WHY)原因なのかだと思います。
しかし、本書では何が原因かではなく、「どこに問題があるのか」から見つけるべきだと記載されています。
まず初めに問題解決の3ステップをご紹介します。
STEP1:WHERE・・・問題がどこにあるのか
STEP2:WHY・・・その問題の原因は何か
STEP3:HOW・・・ではどうすればよいか
ということで、まずはSTEP1からご紹介します!
問題解決は洗い出しからはじめる
まずは問題を絞り込み、合意を取り付けることから始めるといいそうです。
問題を特定するためには、問題を絞り込むことが重要です。
例えば、飲食店で売り上げが下がっている問題に対して、
「売り上げが下がっている」
「首都圏の売り上げが下がっている」
「首都圏の男性の売り上げが下がっている」
「首都圏の30代男性の売り上げが下がっている」
と掘り下げることで、「ここが問題だ!」を見つけることが大切です。
また、見つけた課題をチーム内で合意をとることが大切です。
問題を特定するために大切な3つのポイントは、
1、問題の全体を正しくとらえる
2、問題を適切に絞り込む
3、論拠をつけて問題を特定する
です。
なぜこれほど、問題を特定することが重要なのかというと、本書では体調不良を例にとって説明されています。
「お腹が痛い」以外にも頭痛がするや、体がだるいなど複数の問題が出ているなら、腹痛にアプローチしても、根本的な問題解決になっていない可能性があります。
まずは、「お腹が痛い」とは具体的に胃なのか腸なのか、別の臓器なのか、「体がだるい」とは、具体的に筋肉なのか関節なのか、場所はどこなのかを特定することでより正確な「問題」の場所が見えてくるといいます。
最後は、「根拠をつけて問題を特定する」必要があり、「下腹部が痛い」なら触ってみたり、検査してみたり、「体がだるい」も「手足の関節が痛い」を特定して検査してみることで、「本当に問題が存在しているのか」をデータで裏付けを取ることができ、ようやく病名を判明できるようになります。
ビジネスでも同じで、まずはどこに問題があるのかを絞っていくことから始めてみるといいと思います。
まとめ
今回は問題解決のSTEP1についてご紹介してきました。
問題を特定するためにはMECE(ミーシー)を駆使して、もれなくだぶりなく問題をだしていくことや、問題がでてきたら関係者や他部門の方に一度もてもらうこともいいと思います。
原因や解決方法を探す前に、どこを解決させるのかが大切ということを念頭においていただければと思います。
STEP2は次回また記事でご紹介します。
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