会社や家庭でもたくさんの仕事の依頼やお願いごとをされる機会は多いと思います。
やることが多くて、自分がしたかった仕事ややりたいことができなかった一日がある方もいるかと思います。今回は、そんな方におススメのタスク管理について面白い本がありますのでご紹介します。
それが『SINGLE TASK 一点集中術(デボラ・ザック著)』です。
・複数のプロジェクトや部署を担当しマルチタスクを求められるが、作業が雑になってしまったり仕事を溜めてしまったりする…
・一日、何もせずに何となく終わってしまったと感じることが多い…
そんな方には特に読んでいただきたい本となっています。
目次
- 『SINGLE TASK 一点集中術』のご紹介
- マルチタスクとシングルタスク
- シングルタスクが出来ない人の特徴
- シングルタスクを習得するには!?
- シングルタスクで仕事やプライベートを充実させよう
『SINGLE TASK 一点集中術』のご紹介
本書では、マルチタスクよりもシングルタスクをするべきだ!と記載されております。周りから多数のタスクを求められる方にとっては、「マルチタスクでないと追いつけない」とか、「一つ一つやっている時間なんてないよ」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、それでもシングルタスクをお勧めする理由がたくさんつまっている一冊となっておりますので、ぜひ手に取っていただければと思います。
ちなみに、本書では科学的にマルチタスクを行うことは不可能だと記されています。
自分にはマルチタスクなんて無理だと思っている方には朗報で、理屈でシングルタスクの良さを体感できる本にもなっておりますので、ぜひ読んでみて下さい。
少し気になっている方もいらっしゃるかもしれませんので、概要をご覧ください。
【概要】
◎最もタスクを変えない人が、最も能率が高い
◎「同時進行」をやめるだけで成果が上がる
◎120分間「鋭い集中力」を維持できる
◎脳がエネルギーを出せる環境をつくる
◎全行動を「1つずつ」にする
◎「午前中」になにを終わらせるべきか?
◎1日2回「空白タイム」をつくる
◎タスクをまとめて「集中的」に処理する
◎「タイムシフト」という合理的な時間管理法
◎「時間の節約」は意味がない
◎シングルタスクをいつまでも「継続」する
マルチタスクとシングルタスク
よく聞くマルチタスクとは、一度に複数のことをこなすことを言うと思います。
しかしながら本書では、マルチタスクは科学的に不可能だといっています。
実際にマルチタスクをしていると、どうなるかというと、ドライブで考えごとをしていて、出口を通り過ぎてしまうとか、友人が来週の予定を話しているのに、スマホのメールに集中しすぎて、来週の友人との予定に仕事をいれてしまうなどがあります。
要するに、「一度に複数の作業をしようとする」こと自体が「気が散っている」ことを意味していると本書ではいっています。
人間の脳みそは仕組上、一度に複数のことに注意を向けられない仕組みになっており、マルチタスクをしている方は、マルチタスクをしているような「ふり」をしているそうです。
実際にマルチタスクとは何かについて聞いても、ながら作業について話す方が多いですが、ながら作業は結局どちらかに集中しているか、どちらも中途半端になっている可能性が高いのです。
シングルタスクが出来ていない人の特徴
シングルタスクができない人の特徴はいくつかありますが、よく話を聞いていないと言われる方や、友人に友人の友達の名前を紹介されているのにすぐに忘れてしまう方は、シングルタスクができていない可能性が高いです。
結局他のことを考えていたり、違うところに意識がいってしまっており、目の前のことに集中できていません。
シングルタスクの原則は「一度に1つの作業に集中して、生産性をあげる」ことです。
目の前のタスク(会話や作業など)に集中して高いパフォーマンスをあげていただければと思います。
シングルタスクを習得するには!?
本書ではいくつかのシングルタスク習得方法が記載されておりますが、いくつかご紹介します。
その1:『他人の要求』より自分を優先させる
自分がやろうと思っていたことがあるのに、お願いされたことをやってしまうあなたは、『相手に高く評価されたい』という欲望があり、結果としてそれが不安感を引き起こしています。まずは自分自身をセルフコントロールする意思をもって、自分が取り組むべきことはなにか、お願いされていることは、自分の取り組むべきことより優先するべきかしっかりと判断して決めた方がいいと思います。
意外と自分以外の方でもできることだったりするので、他の方に当たってもらうことも一つの手ではあります。
その2:メモすることで『集中』が可能になる
人は、仕事中や何かしらの作業をしている最中に、アイデアや重要なことを思い出すと、そちらに気を取られてしまい、集中力が切れてしまうことがあります。
そういったことを防ぐためにも、すぐにメモをすることが重要です。
あらかじめ、メモ帳や携帯のメモ機能を用意しておいて、なにか思い出したりした際に、今取り組んでいる作業とは関係なければ、すぐにメモをして、作業に戻ることで集中力をキープし続けることができます。
その3:邪魔物を防ぐ『フェンス』を設ける
現代の世の中には、集中力を奪う邪魔物がたくさんあります。
その攻撃を無視し続けることは超人的な人である必要があります。そこで本書では『フェンス』を設けることをおススメしております。
それは「誘惑」との距離を遠のけることで、私たちの意思の力を保つことができるということです。
例えば、横にあるスマホに気を取られるなら電源を切っておく、もしくはミュートにすることや、デスクの上を普段からきちんと片付けて注意を散漫させないようにする、などがあります。
シングルタスクで仕事やプライベートを充実させよう
これまで、シングルタスクのメリットについて『SINGLE TASK 一点集中術』からご紹介してきました。
シングルタスクを実践することで、仕事の効率化やプライベートでも相手に集中でき、良好な関係を築けるようになるなど、メリットがたくさんあります。
本書には、より詳しいメリットや活用術が記載されているので、ぜひ読んで実践していただければと思います。