皆さんは、『コーチング』という言葉を聞いたことがありますでしょうか?
もしかしたら、上司になった時の管理職研修や、リーダー研修などで聞いたり、本で読んだりしたことがある方が多いかもしれません。
今回はそんなコーチングについてご紹介して、皆さまの日々の生活やビジネスシーンで活用いただければ嬉しいです。
目次
- コーチングとは
- コーチングの生みの親マイルズ・メイス氏の経歴
- 仕事で活かせるコーチングスキル
- コーチングスキルを活用して人生を豊かに
コーチングとは
「コーチ (Coach)」という言葉が最初に登場したのは 1500 年代のことでした。語源は馬車という意味で、馬車の役割は、「大切な人をその人が望むところまで送り届ける」ということです。そこから派生して、「人の目標達成を支援する」という意味で使われるようになったようです。
コーチングという言葉自体が登場したのは、マイルズ・ メイス 氏が著書『The Growth and Development of Executives』(1959 年 ) の中で、「マネジメントにはコーチングが重要なスキルである」と記載されたのが最初とされています。
1980年代になるとコーチングに関する書籍が多く出版されるようになりました。
具体的にコーチングとは、相手の話に耳を傾け(傾聴)、質問を投げかけながら、時に提案などして相手の内面にある答えを引き出すことです。
具体的なプロセスとしては下記の図になります。
まずは自分自身や自身の事業やサービスの目標を明確にします。
そのうえで、現状も明確にしてそのギャップの原因を分析します。
ギャップが分かったら、ギャップを埋めるための行動計画を立てて実行して、振り返りを行います。
このサイクルを繰り返していくのですが、この流れの中でコーチングをして相手の内面にある答えを明確にしていきます。
技術がいることなので練習が必要だと思いますが、日々意識して会話をすると良いかもしれません。
ちなみに、コーチングをする為には①傾聴、②質問、③承認という3つのテクニックが必要となります。
①傾聴とは、相手の話をありのまま受け入れ、共感する力。
②質問では、自らの成長を促せるような「気づき」を与える質問をすること。
③承認は、相手の長所を見つけたり、褒めるスキルのことです。
これらを活用して相手の内面にある答えを引き出してください。
コーチングの生みの親マイルズ・メイス氏の経歴
では、コーチングの生みの親であるマイルズ・メイス氏の経歴をご紹介します。
経歴
1911年10月10日にミネソタ州モンテビデオ生まれ
1934年にミネソタ大学を卒業
1936年にウィリアム・ミッチェル・カレッジ・オブ・ローを卒業
ミネソタ州弁護士会に入学したが、ハーバード・ビジネス・スクールでさらに教育を受けることに決め、1938年にMBAを取得
MBA卒業後、助手としてHBSに就職し、4年後に兵役に就く
1946年に中佐としてアメリカ空軍を去り、オークリーフクラスターでブロンズスターを授与その後、HBSに戻りハーバード大学で起業家精神の史上初のコースを作成しました。
参照:マイルズ・メイス – ウィキペディア (wikipedia.org)
「新しい企業の経営」と題されたこのコースは、さまざまな化身で、何十年もの間HBSカリキュラムの固定物であり続けており、学校の広範な起業家管理プログラムの基盤と見なされています。
マイルズ・メイス氏は軍人でもあったんですね。
軍で学んだ事もビジネスに活かされているかもしれませんね。
仕事で活かせるコーチングスキル
具体的に仕事ではどんな使い方ができるでしょうか。
今回は2つご紹介します。
1つ目は、「営業でお客様に活用する」です。
実際にコーチングを使うことでお客様が内面にある答え(求めているもの)をしっかりと聞きだして、内面にある答えに対してできる最高の提案をすることで喜んでいただけます。
2つ目は、「部下指導・育成」です。
コーチングは管理職研修やリーダー研修によく用いられます。
上司も限られた時間の中でしっかりと部下と向き合い、成果にさせていく必要があります。
最近では、「1on 1」を導入する企業も増えており、部下とコミュニケーションを取る時間を取ることで、しっかりとフォローができるようです。
ちなみに、「シチュエーショナルコミュニケーション」という状況によって接し方を変える方法もあるので、図だけご紹介します。
自分と相手がどう思っているのかで、伝え方が変わってくるのは面白いですね。
こちらも活用してみてください。
コーチングスキルを活用して人生を豊かに
今回はコーチングについてご紹介してきました。
少し難しい領域ではあるので本記事を読んだだけでは理解や実践は難しいかもしれません。
興味がある方はセミナーや研修も各社で提供していますので、探して受講してもいいですね。
また、仕事だけではなく日々のプライベートでも、パートナーや友人が何を求めているのかを引き出し、サポートしてあげることでお互いに成長出来たり、より良い関係が築けると思ってます。
ぜひこの瞬間から実践してみてください。
参考URL:
コーチングの歴史 | コーチングとは | コーチ・エィ アカデミア (coachacademia.com)
コーチングとは?仕事における意味や効果的なやり方などを解説|組織改善ならモチベーションクラウド | 株式会社リンクアンドモチベーション (motivation-cloud.com)
コーチングプロセス|DAISEI|note
コーチングとは?【意味を簡単に】やり方、ビジネスでの役割 – カオナビ人事用語集 (kaonavi.jp)
マイルズ・メイス – ウィキペディア (wikipedia.org)