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マネジメント

ビジネス本レビュー、「原因」と「結果」の法則

出典: Amazon

皆さんは、どのようなビジネス本を読みますか。
もちろん、その時の状況や求めているものによって読むジャンルは変わると思います。ただ時代が変わっても、必要とされ続ける本も存在します。デール・カーネギー氏やピーター・F・ドラッカー氏の著書などがそれに該当すると思います。また、紀伊国屋書店における2022年6月7日のベストセラーランキング(1日、1週間、1か月)は、『チーズはどこへ消えた?』です。この本の初版は1998年9月8日で、20年以上たった今も人々に評価され続けています。長きにわたって多くの方々に読まれているビジネス本の中から、今回は『「原因」と「結果」の法則』を紹介します。その他の著書については、別の機会に紹介させていただきます。

この著書に書かれていることは、シンプルです。シンプルだからこそ、時代にかかわらず大事なんだと思います。自分を磨き続ければ、成長して求める成果が得られる。結果には原因があって、偶然ではない。だからこそ、状況や環境を言い訳せず、これからも切磋琢磨していこうと思いました。

ジェームズ・アレン氏の経歴

ジェームズ・アレン氏は1864年にイギリスのレスターシャー州で生まれました。レスターシャー州はイングランドの中ほどに位置していて、州庁所在地はグレンフィールドです。海外サッカーが好きな方なら、2015-16シーズンにプレミアリーグで優勝したレスター・シティをご存知かもしれません。そのレスター・シティの本拠地がある州でもあります。

話を戻すと、ジェームズ・アレン氏は15歳のころ、父親の事業が破綻した後、他界してしまったため、通っていた学校を退学します。そこから、さまざまな仕事を経験しながら、執筆活動を行っていきます。そして、38歳の時に1本化できるようになったので独立します。独立前後の1902年に書かれた『AS A MAN THINKETH(日本語訳: 原因と結果の法則)』は、多くの作家や経営者の方々に愛される名著になりました。

その作家の方々を一部、紹介します。まずは、デール・カーネギー氏です。『人を動かす』『道は開ける』『話し方入門』などは、読んだことのある方も多いのではないでしょうか。私個人としては、特に『人を動かす』に感銘を受けたので、いずれこのブログでも取り上げたいと考えています。
アール・ナイチンゲール氏も影響を受けた方の一人です。イギリスにてエリザベス女王と拝謁したことがある作家で、数多くの賞も受賞された自己啓発分野のパイオニアです。

原理・原則はシンプル!

「成功の秘訣から、人の生き方までの、すべての原理がここにある」
これは、本著書の帯にて、稲盛和夫氏が内容を紹介した言葉です。
稲盛和夫氏は、数多くの実績をあげられた経営者です。学ぶべきことが多い実業家・経営者の方なので、このブログでもいずれ取り上げさせていただきたいなと思っています。

この後で恐縮ですが、私自身の読んだ感想を語らせていただきます。
原理・原則はシンプルだな、というのが率直な感想です。自分の考えていること、思考のくせが表に現れて、現実・結果になる。それは、自分がその結果を望むか望まないかには関わらない。そして、この法則は老若男女問わず誰にでも当てはまり、時代の変化にも左右されません。真新しいことが書かれているわけではなく、小学校で習ってもおかしくないくらいの基礎的なことが書かれています。シンプルです。ただそれを実践して生きているか、と問われると改善の余地はあるなと思いました。もちろん、全くできていないとは言いません。ただ、仕事で達成したい成果を考えると、これからも人間を磨き続ける必要があると感じました。