仕事を任せられる人を育てる組織づくり
コンサルティングの仕事は、こうしたらいいんじゃないか?これが正しいと思います。と、自分が経験したことないことでもアドバイスをしなくてはいけません。
しかし、その選択がどのような方向に進むかはやってみないとわからない。
顧客である経営者のかたにコンサルティングしていたところ、「それなら自分が起業してみたらいいじゃないか!」と言われ起業をした女性経営者がいます。
それが大手コンサルティング企業マッキンゼー・アンド・カンパニーの社員から有名実業家に転身した、DeNA生みの親こと”南場智子”氏。わたしも愛読している、著書『不格好経営』で創業時のころを赤裸々に語り、大ベストセラーとなっています。
南場氏が立ち上げたDeNAは、プロ野球球団の運営や、SNSのモバゲー(そのなかのアプリ・怪盗ロワイヤルは、わたしも当時かなり利用した)で認知度はかなり高いです。
南場氏がDeNAを成長させ、多くの経営者を輩出してきたDeNAのチームづくりについてご紹介します。
南場氏に集まってきた優秀な人材
創業当時から、南場氏の周りには優秀な人が集まっていました。
いまではエンジェル投資家として活躍している川田尚吾氏。横浜ベイスターズの初代オーナーとなった春田真氏など。
優秀な創業メンバーがいたからこそ、この会社を大きく成長させることができたと南場氏はおっしゃってます。
会社を運営していくうちに入社したのが、まだ学生でアルバイト入社し、3ヶ月でモバゲータウンをつくった天才エンジニア川崎修平氏。
さらには情報番組のコメンテーターとしても活躍している、SHOWROOM社長の前田裕二氏です。
厳選して4人あげさせてもらいましたが、南場氏がつくったチームDeNAには優秀な人材がたくさん集まりました。
きっと優秀な人がいたから、DeNAは大きくなったんじゃないか?と見えるかもしれませんが、それだけではチームづくりはできません。わたしは南場氏が掲げてきたビジョンや風通しのいい会社づくりが、優秀な人を近づけてきたんだと思います。
挑戦をやめたらDeNAじゃない
多くの優秀な人材があらわれる理由は、DeNAの組織づくりにあります。
DeNAは、”世界を切り開いていく永久ベンチャー”
会社規模が大きくなっていても、それは変わりません。
入社時から優秀な人がいることはもちろんですが、新しい事業を若手に託すことも。ギリギリの仕事を任せることで人はやる気になり、成長する。
それが優秀な人材が育てる場所で、南場氏が大事にしていることなんだとか。失敗をするリスクはもちろんあるが、それもなんとかする社長としての覚悟を感じます。
組織づくりとは、仕事を任せられる人を育てること
仕事を任さられるからこそ、人は成長する。組織づくりとは、まさにそのポストを任せられる人材を育てること。
人にアドバイスをする側から、実際に経営をする側になった南場氏。実業家の立場からコンサルをするなら、きっと組織づくりの大事さについて伝えるのではないでしょうか。