先日11月16日にワインの『ボジョレー・ヌーヴォー』が解禁されました。毎年11月中旬から終わりにかけて、酒店やワインコーナーなどは、ボジョレー・ヌーヴォーの解禁で盛り上がります。
ブランディングの観点で気になったので、今回はボジョレー・ヌーヴォーを取り上げます。正直、私はワインには詳しくありません。ですが、ボジョレー・ヌーヴォーやボルドーワインなどは知っています。日本でこれだけボジョレー・ヌーヴォーが認知されるようになったのはなぜか。マーケティングの観点で学べることがあるはずです。
そもそもボジョレー・ヌーヴォーとは
ブランディングの話をする前に、ボジョレー・ヌーヴォーについて調べてみましたので紹介させていただきます。ご存知の方も多いと思いますが、お付き合いください。
ボジョレーとは、フランスにある地区の名称です。フランスの南部に位置するブルゴーニュ地方にあります。ワインの生産が盛んな土地で、さまざまなワインが造られています。ヌーヴォーとは、フランスで「新しい」という意味です。そのため、ボジョレー・ヌーヴォーは、ボジョレー地区でつくられた新酒となります。付け加えると、「ガメイ種」というぶどうが原料で、秋の収穫を祝うことがはじまりと言われています。
どう価値づけるかで商品の魅力が変わる
では、なぜ日本でここまで有名になったのか。美味しいという観点でいうなら、魅力的なワインは多数存在すると思います。ワインはフランスだけでなく、イタリアやスペイン、そもそも日本でもワインは生産されています。ワインに詳しくない私でも知っているくらい認知される要因は何なのか。
マーケティングで付加価値をつけたことが大きかったと思います。ボジョレー・ヌーヴォーは、日付変更線の都合上、解禁日が本国フランスよりも早くなります。そこに焦点をあてました。
日本人は、その年にでる初ものに惹かれる傾向があると思います。食べ物は顕著です。野菜だと新玉ねぎや新じゃがいも、魚だと初がつおなどがあります。初ものにブランドを感じる文化だからこそ、その年の新酒が産地であるフランスよりも早く楽しめるということに価値を感じました。
最後に
商品の価値を見出すことは、ブランディングだけでなく営業の観点からも大事だと思います。商品やサービスをどうとらえるかで販売戦略が変わるからです。顧客にとってどんな価値があるのかをイメージして、ブランディングしていくことを学びました。
相手のニーズをつかむことが重要なので、これからは関わる方の理解につとめます。