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実業家の考え方

江戸時代から続く岡田屋を全国展開するイオンにした岡田卓也氏とは

以前このブログで、実業家の一家である飯田家の五男でセコム株式会社の創業者の飯田亮氏を紹介させていただきました。飯田亮氏の成功は、ご本人の血のにじむような努力が第一の要因です。ただ、誰と一緒にいるか、どういう環境ですごすかが成功に大きな影響を及ぼすことを学びました。

今回紹介させていただくのは、1758年創業の岡田屋を受け継ぎ、全国展開する巨大スーパーマーケットのイオンを誕生させた岡田卓也氏です。岡田卓也氏は、江戸時代から続いている商売で培った家訓を大事にしています。ほかにもインタビューにて、歴史から学んだことなど多くのことを語っています。

岡田卓也氏の経歴

岡田卓也氏は、1925年に三重県四日市市で生まれました。戦争に出兵した後、1945年に早稲田大学に復学します。また、大学在学中に実家の岡田屋の代表取締役に就任します。
そこからは、現役を引退するまでイオンでトップでいました。現在は、(公財)イオン環境財団と(公財)岡田文化財団の理事長を務めています。

岡田卓也氏は、自身の成功はもちろん後進の育成、事業の譲渡もうまくいっています。岡田卓也氏の後を引き継いだ吉田昭夫氏などの社長が事業を拡大させているのはもちろん、自身の息子も政界で党の代表に昇り詰めています。

イオンについて

イオンの原点となる会社の誕生は江戸時代まで遡ります。1758年に綿織物・麻織物などを扱う店を創業します。その後、1887年に屋号が篠原屋から岡田屋へ変わります。株式会社になったのが1926年です。岡田卓也氏が代表取締役社長になってから、会社の合併・改変が進みます。岡田卓也氏はインタビューにて、「企業の歴史は合併の歴史」と語っています。

まずは、1968年5月に株式会社岡田屋と姫路で創業した洋品店のフタギ株式会社が業務提携します。1か月後の6月にこの業務提携に服地の小売を営む株式会社シロも加わります。その後、三菱商事との共同出資で会社を立ち上げました。そして、株式会社オカダヤチェーン、株式会社カワムラ、ジャスコ株式会社を合併しました。社名を変更して、イオンの前身であるジャスコは、1970年に誕生します。

イオングループが誕生したのは、1989年です。そこから、トップバリュなどの自社ブランドの販売を開始します。ミニストップ株式会社などコンビニエンスストア事業も手掛けるようになります。株式会社ツルハや株式会社スギ薬局と業務・資本提携して、医薬品の販売もできるようになります。イオンが誕生したのは、2001年です。この時に、ジャスコ株式会社がイオン株式会社になり、グループもイオングループからイオンへ変更されています。

小売業は平和産業

岡田卓也氏は、上述のインタビューにて小売業は平和産業だと語っていました。そのインタビューを聞いて、常に与える方だなと思いました。どうやったらお客様に喜んでもらえるか、どうやったら社会に貢献できるかを考えています。

私も仕事を通じて、お客様や社会に貢献できるよう精進していきます。