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実業家の考え方

ビデオ会議ツールZoomの開発者のエリック・ヤン氏の魅力に迫る!

出典: NewsPicks

2020年ごろからテレワークなど、働き方が変わった方も多いのではないでしょうか。仕事に限らず、プライベートでもオンライン飲み会を行う機会も増えたと思います。

皆さんは、テレワークでの会議やオンライン飲み会でどんなツールを活用していますか。私は、Zoomを利用することが多いです。ですが、テレワークを始めるまではZoomの存在を知りませんでした。Zoomはビデオコミュニケーションプラットフォームで、動画で通話する際に利用するツールの1つです。(参考:Zoom Video Communications, Inc.の公式ページ

Zoomを利用する機会が増えたので、気になって開発者のエリック・ヤン氏について調べてみました。今回は、Zoom Video Communications, Inc. の創業者でもあるエリック・ヤン氏へのインタビューを読んで学んだことを紹介させていただきます。

エリック・ヤン氏から失敗しても何度も泥臭くチャレンジしていること、創業者が誰よりも情熱をもって仕事に取り組むことの大切さを学びました。

エリック・ヤン氏とはいかなる人物なのか?!

エリック・ヤン氏は、1994年に横浜で開催されたMicrosoft Corporationの創業者であるビルゲイツ氏の講演を聞き感銘を受けました。この時の出来事をきっかけに、ITの最先端であるシリコンバレーで仕事をすることを決意します。

1997年からエンジニアとしてビデオ会議ツールである WebEx の開発に携わります。会社が Cisco Systems, Inc. に買収されてからもWebEx に関わり続け、最終的には技術部門の副社長になりました。2011年に独立して、Zoom Video Communications, Inc.を創業します。

独立したきっかけは、Cisco Systems, Inc.に勤務していた当時のWebExの顧客満足度が低かったことにあります。エリック・ヤン氏は、WebExサービスの立ち上げから関わっていたため、ショックは大きかったと語っています。顧客の不満を改善すべくさまざまな提案をしましたが、会社の経営方針とは折り合いがつきませんでした。そのため、Cisco Systems, Inc.を退職し顧客を満足させるソリューションを提供することを決意します。

成功するまでの道のりは平坦ではない!

もちろん、順風満帆でここまでこれたわけではありません。起業以前に渡米することすら、ままならなかったエピソードもあります。ビル・ゲイツ氏の講演を聞いてシリコンバレーいきを決意するわけですが、ビザが通らず渡米できなかったそうです。3年間、申請するビザの種類を変えるなど試行錯誤をして、9回目にようやくビザが発行されました。

融資を得ることも簡単ではありませんでした。Google LLCやMicrosoft Corporationなど競合他社も多く、Skypeのように既に多くのユーザーの抱えているツールも存在しているためです。多くの投資家やVCの方に「競合の多い業界なので…」と融資を断られることも多かったと語っています。ただ、エリック・ヤン氏は、WebExと同様に他のツールも顧客満足度が高くなかったのでチャンスはあると考えていました。

Zoomが成功した大きな要因のひとつが、WebExを通じて培ってきたビデオ/Web会議の開発経験です。加えて、カスタマーのヒアリングを定期的に行い、収集した要望を機能に反映させています。その結果、Zoom Video Communications, Inc.の業績は右肩上がりです。2020年8〜10月期の純利益が1億9844万ドルで、前年同期の90倍だと発表されています。

失敗しても情熱をもって挑戦し続けることが大事!

エリック・ヤン氏は、”Happiness”を第一に考えています。それは、顧客だけでなく社員の方々も含め、すべての人を大切にすることです。また各国の文化を尊重しており、事業戦略を構築する上で重要な要素になっています。

講演会に参加して感銘を受けたことは、皆さんにも経験があるかと思います。エリック・ヤン氏は、その想いを行動に変えて夢を実現したことが素晴らしいと思いました。自分の人生を変えるのは、行動であり、たとえ失敗したとしても情熱をもってチャレンジし続けることが大事だと学びました。