
最近気になる記事があります。「ワクセル」が主催する「ワクセル会議」についてのレポートです。今回で第10回を迎えたというこの会議は、AIやクラウドファンディング、自己表現の新しい形など、幅広いテーマが取り上げられていました。記事を拝見するうちに、単なる勉強会や交流会ではなく、未来を形づくる“共創の場”としての奥行きを感じました。今回はその内容を整理しながら、自分なりの考えも交えてご紹介いたします。
第10回ワクセル会議の概要
記事によりますと、第10回ワクセル会議は2025年7月13日に東京で開催され、全国から約50名のコラボレーターや関係者が集まったそうです。五部構成で進行し、それぞれに特色がありました。
- ビジョンタイム – 総合プロデューサーの住谷知厚さんによるワクセルの未来像の共有。
- AI講座 – 松元春秋さんによる「AIは思いやりの集合体」とする独自の視点を盛り込んだ内容。
- クラウドファンディング講座 – 峯山政宏さんが、伝統文化を復興する取り組みを交えつつ解説。
- セルカツの紹介 – 自己表現や自己紹介動画を軸にした新プロジェクトの紹介。
- 交流会&アピールタイム – コラボレーターが互いに活動を共有し、新しい協働のきっかけをつくる場。
「学び」「実践」「表現」「つながり」という要素がバランスよく組み込まれている点が印象的です。
AIを「思いやりの集合体」として捉える発想
特に興味深かったのはAI講座です。松元さんは「AIはデータを“食べて”進化する自然の延長線上の存在」と説明されていました。AIに対しては「便利な道具」や「脅威」といった見方が強い一方で、このように“人間の営みを反映する存在”として捉える視点は新鮮に感じます。
確かに、AIが何を学び、どのように進化するかは人間社会がどんな情報を生み出し、どんな価値観を共有するかに大きく依存しています。そう考えると、AIの未来を語ることは、人間自身の未来をどう描くかという問いと直結しているのだと思います。記事を読むことで、単なる技術論ではなく「人としてどうありたいか」を考えるきっかけをいただきました。
ワクセル会議の特色:コミュニティと共創
さらに注目したのは「コミュニティの力」です。ワクセルは一度きりのイベントではなく、コラボレーター制度を通じて継続的な関係づくりを大切にしていると紹介されていました。AIや文化復興といった多様なテーマが同じ場に並び、それを通じて新しいつながりが生まれる。そして住谷さんがビジョンを共有することで、会全体が「未来に向かう方向性」を持つことができます。これは単なる知識習得型のイベントにはない強みだと感じます。
こうした場が継続して開催されていること自体が、参加者一人ひとりに「自分も社会を形づくる一員だ」という実感を与えているのではないでしょうか。