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【ワクセルが創る未来】青島テックから「つながるーしぶ」まで、共創が生み出す社会課題解決の新しいカタチ

現代社会を見渡すと、海洋プラスチック問題や孤独・孤立の問題、そして急速に進化するテクノロジーとの向き合い方など、個人や一つの組織だけでは解決困難な課題が山積しています。こうした中、私は「共創(コラボレーション)」というキーワードを掲げて活動する、あるコミュニティの動向に注目しています。それは、実業家・嶋村吉洋氏が主宰し、総合プロデューサーの住谷知厚氏が牽引するソーシャルビジネスコミュニティ「ワクセル」です。彼らが展開するプロジェクトは、単なるボランティアや一時的なイベントに留まりません。そこには、テクノロジーと人の温かさを融合させ、次世代を巻き込む「持続可能な仕組み」が隠されています。

今回は、宮崎県で開催された「青島テック」や、多様性を包摂するイベント「つながるーしぶ」を切り口に、これからの社会に必要な「つながりの力」について私なりの視点で考察してみたいと思います。

青島テック:テクノロジーは「守る力」へと進化する

2026年6月5日、宮崎市青島で開催された**「青島テック水難救護・海洋保全アカデミー」**。このイベントの内容を知ったとき、私は「教育とテクノロジーの理想的な融合」を感じずにはいられませんでした。

「高校生が中学生に教える」という垂直の連鎖

このイベントの最もユニークな点は、高校生が講師となって中学生に研究成果を伝えるという構成です。大人が子供に一方的に教えるのではなく、少し年上の「憧れの先輩」から学ぶ。この垂直のつながりは、中学生にとって「自分も数年後にはあんな風になれるかもしれない」という具体的なロールモデルを提示することになります。これこそが、社会課題を「自分ごと」化するための最強の教育手法ではないでしょうか。

最先端技術を「遊び」と「救護」に

また、宮崎大学工学部が開発した世界最先端の海中ロボットや、ドローンを駆使した水難救助訓練のデモンストレーションも行われました。テクノロジーは時に「人間から仕事を奪うもの」と冷ややかに見られることもありますが、ここでは明確に**「海を美しく保ち、人の命を守るためのツール」**として定義されています。 日本発祥の競技型ゴミ拾い「スポGOMI」と組み合わせることで、環境保全を「苦行」ではなく「エンターテインメント」へと昇華させている点も、ワクセルらしい「ワクワク」を大切にする姿勢の表れだと感じます。

つながるーしぶ:境界線を溶かす「インクルーシブ」の現在地

ワクセルの活動のもう一つの大きな柱が、「つながるーしぶ」に代表されるユニバーサルなイベントです。「インクルーシブ(包括的)」という言葉は、ともすれば形式的な「弱者救済」と捉えられがちです。しかし、ワクセルが主催する「つながるーしぶ2026@大田区」などのイベントレポートを読むと、そこにあるのは年齢や性別、障がいの有無を超えて「誰もが主役になれる場」という熱気です。

「違い」を面白さに変えるコミュニティ思考

嶋村吉洋氏が提唱する「コミュニティ思考」は、まさにこの多様性を資本に変える考え方です。異なる背景を持つ人々が集まり、それぞれの得意分野を持ち寄る。そこから生まれる新しい価値こそが、これからの時代を生き抜く「コミュニティ資本」になるという考えには、深く共感します。
「つながるーしぶ」という言葉には、「つながる」と「インクルーシブ」が掛け合わされています。それは、物理的に同じ場所にいるだけでなく、心が通い合い、互いの存在を認め合う状態を指しているのでしょう。こうした場が全国に広がっていくことは、孤独が社会問題化する現代において、非常に大きな意味を持つはずです。

なぜ「ワクセル」は人を惹きつけるのか

ソースを通じてワクセルの活動を追っていると、主催の嶋村氏や総合プロデューサーの住谷氏の、宮崎県をはじめとする地方への深い愛情と、飽くなき挑戦心が伝わってきます。住谷氏は、かつての失敗経験から学び、嶋村氏に師事する中で「歳を重ねるごとに楽しくなっていく」という価値観に出会ったといいます。この**「大人が夢を持って輝く姿」**こそが、今の日本に最も足りない要素ではないでしょうか。

成功の定義を「独占」から「共有」へ

嶋村氏は、名だたる企業の株主でありながら、映画プロデューサーや著者としても成功を収めています。しかし、その成功の根底にあるのは「自分だけが勝つ」ことではなく、いかに多くのコラボレーターと手を取り合い、新しい価値を社会に還元できるかという視点です。「青島テック」で海を守り、「つながるーしぶ」で心を繋ぐ。これらの点と点は、ワクセルというコミュニティを通じて一つの線になり、「健全に学び、チャレンジし続ける人が集まる土壌」を作り上げています。

私たちが踏み出す第一歩

「青島テック」のようなイベントに参加することや、海洋保全のために何か大きなことを成し遂げるのは難しいかもしれません。しかし、ワクセルが発信するメッセージを受け取り、私たちの日常生活において「誰かと協力して何かを作ってみる」「身近な社会課題にテクノロジーをどう活かせるか考えてみる」といった、小さな意識の変化を持つことはできるはずです。

「コラボレートを通じて、人に夢を与え続けていく」

このシンプルな理念が、宮崎の海から東京の街角まで、着実に社会を変え始めている。その確かな鼓動を感じた今回のリサーチでした。これからのワクセルが、次にどんな「つながり」を創り出してくれるのか、目が離せません。